2008-10-29


これなぁに・・・? 002

衝撃的偶然の芸術

これは何でしょうか?

そぉ、これは道路の側溝にかかっているグレーチングの蓋でした。

ちょっと普通と違うところは、その見事な変形による造形美?なのです。

普通は直線の桝目でできていますが、これはどんな芸術家も創造できないような見事な変形ぶりです。

察するところ、これは冬の除雪の際に除雪車のブレードで引っ掛けられて急激に強力な衝撃を加えられたためにできたものと思われます。

それにしても見事ですよね。創ろうたってできるものではありませんよ。

衝撃的な芸術は偶然によって生まれるもののようです。

あるいは、偶然的な作用によっても芸術は生まれる。とでも言うべきか?


21世紀的モダーンアート


Photo Sketch・・・ 010

ここにも小さな秋が・・・

朝の買い物の途中で見かけた小さな秋・・・。

建物の壁に絡みついたぶどうのつるが紅葉して、黄色く染まっていました。

少し古ぼけた壁の色に寄り添うように、もしくは壁の方でぶどうのつるに合わせて染まったような、そこだけが少し周りの色とは趣を異にしているのでした。

ぶどうは既に収穫されて、子らのおやつにでもなったのでしょうか。

まもなく吹きすさぶ木枯らしの訪れを前に、精一杯命を燃やしているようです。




壁に寄り添う小さな秋。

2008-10-27

Photo Sketch・・・ 009

白い犬

車の窓から顔を出し、辺りをきょろきょろと見回している白い犬。
大きな目玉を動かして、時々私を見ている。
コロコロとよく引き締まったその躯体を狭い車の中では物足りなさそうに、右に左に動きまわる。
「こんな天気の良い日には俺だって思いっきり外で遊びたいようっ。」と思っているのかも知れない。

小さな旅の途中で見た白い犬
Photo Sketch・・・ 008
秋の彩り

晴れた日の朝、珍しく早い時間に小用がてら村内を散策する。
何時も給油をお願いする農協のガソリンスタンドの脇にある、ドーム型の倉庫の壁面に絡まった蔦が紅葉し赤や黄に染まっている。
ここは、元は壁一面にびっしりと蔦や烏瓜が茂っていた場所であるが、今は写真で見るように少し寂しい面影を漂わせている。それでも、健気にも生き残った蔦が、半円形のキャンバスに己の存在を誇示するように息づいて、今は来るべき冬の訪れを前に全霊を傾けて色づいているのかと思うと何とも愛しくなる、私の好きな場所でもあるのだ。

穏やかな秋の陽を受けて彩る、蔦模様。

2008-10-13

晩秋の名月

今日、10月13日は旧暦の9月15日の満月でした。

快晴の空に空気も澄み渡り、とても素晴らしい満月を鑑賞することができました。ところで、先月の旧暦八月十五日のお月見のことを「中秋の名月」と題してブログに書き込んだ後で、 はて中秋の名月とはいつのことだろうと思い調べて見ましたところ、旧暦では七月~九月までが秋で七・八・九月をそれぞれ初秋・中秋・晩秋と言うそうで、私の表記は間違っていなかったようです。
因みに、旧暦八月十五日(十五夜)・・・中秋の名月
      旧暦九月十三日(十三夜)・・・後の名月
と言うそうです。
十三夜も冷たく澄み切った夜空に素晴らしい名月を観る事ができました。
そして今日が旧暦九月十五日の満月の日です。
十三夜月もすばらしかったですが、やはり満月は格が違うようです。とくに写真では満月に限るような気が致します。
そんな満月を写真にして見ましたので、十五夜の月と比較しながらご覧下されば嬉しいです。




晩秋の名月




2008-10-05

秋の林檎園便り

「田んぼアート稲刈り体験ツアー」の帰途、途中の林檎園に立ち寄りました。 たわわに実った赤いリンゴが素晴らしく美しかったので、撮影させていただこうと思のいでした。

実は今年のリンゴは、春先からの天変異変により農家を困らせております。

今年の春はとてもどころか異常に暖かく、開花が早かったため結実も早かったのですが、そこに突然襲ったのが、雹による災害でした。せっかく実ったリンゴのかなりのものが雹害による傷のため生食用リンゴの生産が望めなくなり農家の人たちをひどく失望させました。

それでも、行政などの支援もありなんとか気を取り直し再起をかけてがんばってきたのですが、一部は収穫間際になったリンゴに再びの雹害を受ける羽目になってしまいました。

漸く立ち直りかけた農家の人々にとってこれは大きな打撃となりました。

私が訪れた畑でも、遠目には一様にきれいに見えた林檎も近くで見るとかなり痛んでとても生食用には販売できないようなのが見受けられました。
リンゴが泣いているようで、辛い想いでした。

それでも見事に実った赤い林檎は、美しくも見るものに力を与えてくれるようで感謝しながら撮影させていただきました。


健気にも赤く実ったリンゴたち。
'08 田んぼ de Art 004


   田んぼアート 稲刈り体験ツアー


春から綴ってきました、『田んぼ de Art』も今日が最終回です。
田植えに始まり、順調に生育を続けてきた田んぼの稲も今日刈り取りの日を迎えました。
稲刈り体験ツアーに各地から参集したおよそ800名からなる参加者の皆さんにより刈り取られました。

今日は朝から薄日の射す穏やかな天候で、絶好の稲刈り日和となりました。親子連れや、グループの人、個人参加と今日の日を楽しみにして集まった人々と車で村役場周辺は溢れるほどでした。

8:30'頃より少し遅れて開会式があり、主催者挨拶の後注意事項などのお知らせ、簡単な技術指導を受けそれぞれが鎌を手に田んぼへ向かいました。

今日の刈り取りは、『夷様』『大黒様』の周囲だけのようで、それぞれの持ち場を初めての人も手馴れた人も和やかな談笑を交わしながら作業は続けられます。広大な田んぼも大勢の手で瞬く間に刈り取られていきました。
11:00頃には大方の作業も終了し、今日の稲刈りは無事に終わることができました。
あとには、『夷様』『大黒様』の姿だけが田んぼの中に残されました。
刈り取った稲ははさ木にかけられて乾燥されます。

稲刈りの後は、恒例の豚汁と新米のおにぎりで昼食が振舞われ、思い々々の場所で柔らかい秋の日差しを浴びながら収穫の喜びを堪能していたようです。
毎年、外国人の方も参加するのですが、最近は日本での生活にも慣れた方達も多いようで、皆違和感なく最も日本的なと言える野外でのパーティーを楽しんでいるようでした。


大勢の参加者に刈り取られる「田んぼアート」