弘前ねぷたまつりが8月1日開会しました。
この日は、朝から雨模様で夕刻の開会式時刻まで断続的な雨が残っていました。
そのため待機場所に勢揃いしたどのねぷたも雨よけのビニールシートがかけられていました。
灯りの灯されたねぷたにビニールシートはいかにも無粋です。
幸いにも開始時刻頃には雨の気配も遠のいたために、シートは取り除かれていきました。
次第にどのねぷたにも灯りが灯されて、薄暗闇の中に伝統的なねぷた絵の姿が
浮かびあがって幻想的な世界へと訪れた人々を誘います。
今年は、弘前城築城400周年の記念すべき年だそうで、藩祖津軽為信公に因んだ作品や
キャッチフレーズが多く見受けられますた。
また今年は、東北新幹線が新青森駅まで全線開通(12月4日)の記念すべき年です。
弘前ねぷたまつりもそのプレイヴェントとしての意味合いも含まれて例年以上に盛大に
盛り上がりそううです。
弘前ねぷたまつりは、8月1日~6日までが夜間運行で、7日は日中運行です。
七日目のことを七日日(なのかび)と称していますが、昔はこの日は市中を練り歩きながら
岩木川原まで運びそこでねぷたに貼られた絵を川に流す精霊流しが行われました。
今は川に流すことはできません。
そんな弘前ねぷたまつりを、一人でも多くの方々に観て欲しいものです。
数台のねぷたがずらりと勢揃いしたところを写すのが写真家の願望です。
それが弘前ねぷたの醍醐味でもあるのですが、
今はそのような光景を望むのはよほど難しくなりました。
弘前ねぷたの真骨頂は見送り絵にあるとされています。
その描写も年々変化を遂げているように見られます。