'08 田んぼ de Art 001
年を追うごとに上達し人気も高まる田舎館村の「田圃アート」ですが、今年も順調に生育し絵模様が水面のなかにはっきりと現れてきました。
今年のデザインは、日本人ならどなたもお馴染みの『戎様』と『大黒様』です。
左側の田圃には『大黒様』右側の田圃には『戎様』がきれいに姿を現しました。昨年までは三色の稲を使って描いていましたが、今年は白っぽい稲を植えて大黒様の袋と戎様の波頭を表し中々の芸の細やかさを発揮しています。
これから、九月中旬頃までにかけては季節ごとに色合いを変えて田の面に浮かぶ巨大な恵比寿・大黒さまを拝顔できることでしょう。
水面の中に浮かぶ「田んぼアート」、 下部にはJALと東奥日報のマークが。
ところで、今年の田圃アートにはちょっとしたニュースがあります。田んぼアートは「むらおこし推進協議会」が中心となって運営しているようですが、観客が増えるほどに経費も嵩み、その捻出のために募金箱も設けているのですが、到底間に合わないようで、今年からスポンサーが付くようになったらしいです。それが上掲のJALと東奥日報で、両者のロゴがきれいに描かれています。 また東奥日報では展望台にカメラを設置してウェブ上で常時観察できるようにしました。
ところが今になって田んぼを提供している所有者の方からクレームがありロゴマークの部分が抜き取られてしまいました。ウェブカメラの画像も見られなくなりました。ちょっと寂しくて残念なことなりました。しかし、本命の『戎様』『大黒様』は申し分なく立派に描かれているので、全体として大きなデザイン上の破綻はないように思います。季節と共に表情を変える田んぼアートが今まで以上に沢山の観光客に喜ばれることを願っています。
稲の生長に連れて漸く鮮やかに見え始めた田んぼアートですが、 スポンサーのロゴは抜き取られてしまいました。