暖冬異変
先日の新聞で、久しぶりに暖冬異変という見出しを目にしました。
暖冬異変・・・。この冬は聞きしに勝る暖冬異変です。
過去60年余の人生でこれほどの暖かい冬は経験が無いように思われます。
本州北端の青森県にもほとんど雪が降りません。たまに思い出したように少しは降ったかと思うと後に続く暖かさのために消えてしまいます。
野原には薄く残ってはいても道路は乾いています。
夏と変わりないほど快適なドライブも楽しめそうです。
一般の生活者にとっては快適この上ない暖かさも冬物関係の業界さんには些か嘆きのタネになっているのではないでしょうか?
山間部でも平年の3分の1ほどの積雪量だそうです。八甲田山や岩木山ではスキーも楽しめそうですが、黒い地肌が見えてるゲレンデもありスキーどころではなさそうです。
先ほど見たNHKのニュースでは、新潟県でも雪は全く無くて今冬一日も営業していないスキー場もあるそうです。
暖房用の灯油が売れなくて業界では困惑しているようです。
冬野菜の出荷にも異変が起きているらしい。
暖かくて雪のない冬を恨めしく思っている人々も沢山いる事に思いを致します。
なにごとも、ほどほどにという訳にはなかなか行かないものですね。
暖冬異変には別の問題も含まれていそうです。
「暖冬冷夏」という言葉もあります。暖かい冬に続く夏は冷たいと言われています。気象の専門家は科学的な根拠も統計的な根拠もないと言っていますが、私の経験でも、単なることわざや言い伝えとはいえない実感がこもっている言葉だと思います。過去の冷害や農作物の不作だった年は前年の暖冬に続いているような気がします。今年は米の不作の年に当たっているのではないかと心配しています。
このまま雪が降らない、あるいは例年に比べて極端に少ない状態が続くようであれば、おそらく今年の夏は水不足にも見舞われる年になりそうな気がしてなりません。山に雪がないと春から夏にかけての貴重な水源となる十分な積雪量が確保できなくなるからです。
一昨年、昨年と続いた豪雪に大変な苦労をされた方々も、これほどの暖冬ぶりには戸惑っておいでなのではないでしょうか。
何はともあれ、何事も適度であってほしいものですね。
今日からは、しばらくは雪の降る日が続きそうです・・・。
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