2008-02-20

乳穂ヶ滝氷結

青森県中津軽郡西目屋村に乳穂ヶ滝(におがたき)という滝があります。

案内板によると、高さが33mあり、滝の背後には不動尊が祀ってあり、滝自体が信仰の対象になっています。

西目屋村は県内でも有数の豪雪地帯で、岩木川の源流部にあたる山村のため冬の寒さも相当なものです。

この滝が冬になると凍りついて上から下まで繋がった一本の氷の柱になります。

古来よりその太さの具合によって農作物の豊凶を占う風習があります。

数年来、暖冬のためこの滝の氷柱が繋がらないことが続いていたのですが、今年は見事に繋がったとのことで、私も出かけて見ました。

乳穂(にお)というのは元来は、津軽地方では稲の収穫後に脱穀までの間刈り取った稲束を積み上げて自然乾燥させるのですが、その積み上げた形がちょうど乳房のようなことから乳穂といわれたようです。今は機械で乾燥しますので乳穂を見かけることはほとんどありません。

乳穂ヶ滝の命名のことですが、冬季間に凍りついた氷柱の基部はふっくらとした乳房のように盛り上がった形をしていたことから付いたのではないかと思われます。今年の凍り具合は、近年の女性達のダイエット指向のせいでもないでしょうが、心なしか少し寂しげなふくらみ具合でした。

それでも氷柱そのものは見事なもので参拝(見物)に訪れた人々は皆「ほーっ」と感動の声を上げて見上げるのです。

近年この滝を見物に訪れる人々が多いことから、数年前より夜間のライトアップが行われています。

昼と夜の両方の写真を撮ってきましたのでご覧ください。


日中に神木の杉木立の間から見た乳穂ヶ滝

夜はこのように三色の光にライトアップされて・・・。                                基部のふくらみはスリムな感じでした。

2008-02-17

Photo Sketch 006
     ・・雪でかまくらを作りました・・


1月19日のブログで雪かきのことを書きましたが、そのときに触れた“かまくら”のことですが、今日漸く点灯にこぎつけました。

このところ少しずつまとまった雪が降り続いたので庭に積み上げておいたのです。

積み上げた雪山が落ち着いた頃を見計らい、昨夜遅くに掘り始めました。

昨夜のうちにほとんど形を整え、大安吉日の今日を初点火の日としました。火には人の心を揺さぶるものがありますので、初めて火を使うときは験を担ぎたくなるものです。

夕暮れ時を待って雪山にできた祠に蝋燭を灯し、少し神妙な心地して一礼をし揺ら揺ら揺れる灯を家人と共に暫し眺め記念の写真を撮りました。

今年は庭が少し狭くなったので、大きな雪山を一つだけとして、その分かまくらも大きめにして見ました。

特大の蝋燭を立てたのでとても明るく、祠中をめぐった光が幾重にも反射して、暖かい大きな火の玉となって目に飛び込んできます。

寒いながらもとても厳かな気分に浸りながらかまくらを楽しむ事ができました。



こんな感じです。全体の高さは3mくらいあります。
祠の大きさは大人が胡坐で座れるくらいです。

2008-02-14

Photo Sketch 005

   ・・弘前城雪燈籠まつりは終了しました・・

2月8日から催されていました「弘前城雪燈籠まつり」は好評のうちに11日に終了しました。
今年のまつり期間中の来場者は、昨年よりも8万人くらい多かったと言うことでした。
私も期間中、連続3日間撮影に通いました。私のメーンの狙いは、本丸から見下ろすミニかまくら群です。(8日のブログに画像添付)
ミニかまくらはまだ薄明るい頃から点灯されますが、始めのうちは灯が灯っていることさえも分からないほどなのに、次第に夕闇が濃くなると少しずつミニかまくらの明るさが増してついには完全にミニかまくらから放たれる光による幻想の空間に辺りを包んでしまいます。
訪れるどの人も皆等しく驚きの声をあげずにはいられない光景です。
私は、明るいミニかまくらとその背後に佇む木立の黒い影、そして上空に残る在るか無しかの微かな明るみが漂ったその瞬間が一番好きです。その瞬間を捉えるために3日間寒さを堪えて私はそこに佇むのです。
まつり会場には、沢山の雪灯籠が立ち並んでいます。
その雪灯籠には、地元の「錦絵」の会の仲間達の手による作品が嵌め込まれていて、背後からの灯りで絵柄が浮き上がるようになっています。
絵画のことを詳しく記述するほどの知識を私は持ち合わせないのですが、多くの場合武将や美人画が描かれることが多いようです。
何はともあれ、暗闇に佇む雪灯篭のほのかな灯りに醸し出されて浮き出す幽玄の世界に皆一様に感嘆の声を響かせながら通り過ぎて行きます。
このようにして、まつり会場を訪れた人々を暫し幽玄の世界に誘った「弘前城雪燈籠まつり」は静かに幕を閉じたのでした。

雪灯篭の面には武将たちの戦いの場面が描かれた錦絵で飾られます。

中には、弘前ネプタの送り絵に描かれるような美人画も・・・。

2008-02-08

第32回
『弘前城雪燈籠まつり』が始まりました



恒例の弘前城雪燈籠まつりが弘前公園で始まりました。

まつりは、広い園内に沢山の大中小の雪灯篭を作り、夜には灯りを灯します。
弘前城天守閣はライトアップされます。
主会場の広場には陸上自衛隊弘前駐屯地協力隊の制作による大型の雪像を展示し、又各種芸能発表会などが行われる雪舞台、雪を積み上げて作った雪滑り台、各団体協賛の雪人形などが人気を呼びます。
特に雪滑り台は、子供達の大人気で一日中賑わっています。

大型雪像のテーマは古都弘前の歴史を創ってきた由緒ある建築が再現されます。今年は、往時栄えた「角み呉服店」(現在は「百石町展示館」)と日本聖公会「弘前昇天教会」が雪で復元展示されています。制作の技術は自衛隊の中で年々継承されていくのでしょう。まつりの年毎にその技術も向上していくようです。 今年も本物と見紛う程の精密さで見事に再現された名建築の雪像が出来上がりました。いずれも夜間はライトアップされ、多くの家族連れやカップル達がその前で記念撮影していきます。
また本丸から岩木山を望む蓮池周りには数百基のミニかまくらが並べられて、
夕暮れ時より中に蝋燭の灯が灯され、揺ら揺ら揺れながら灯るその幽玄な様はまつりの圧巻とも言えるもので訪れる人々の感動を誘います。

まつりは2月8日~11日(夜9:00マデ)行われます。

2008-02-03

Photo Sketch 004 ・・・コレはすごいっ・・・




コレはすごいですよ!

写っているのはほんの一部なんですが、これは全部野生の鴨です。

青森県内には、冬に白鳥の訪れる場所が何箇所かありますが、私の住んでいる藤崎町の南西部を流れる平川も白鳥の飛来地として親しまれています。

白鳥の周りには決まって無数の鴨が同居して、仲良くえさをついばんでいる風景が眺められます。地域ぐるみで保護し大切にしていますが、私も一日見学に行ってきました。


広場には、数組の家族連れなどの先客がいましたが、鴨たちは人を一向に恐れないどころか、人の周りに積極的に寄ってきて餌をおねだりするんですよ。

近くには、観察小屋があってそこでは餌のパンくずを無人で販売していますが
、その餌を持った人が近づくと周りにワーッと寄ってきて盛んにおねだりのモーションをかけます。人の方が身動きできないほどに取り囲まれてしまうのです。

そんな鴨の様子を撮影してみました。

写真にはレンズの前方にいる鴨しか写っていませんが実際は私自身ぐるりと鴨に囲まれてしまっているのです。時々突っつかれたり、体当たりしてくるかもさえいるんです。

暖かくなると、白鳥たちは北へ帰りますがここでは3月中ごろまでは見られるようです。でも真っ白な雪景色の中でこそこの鳥達の美しさが一番引き立つような気がします。 2008.01.30
Photo Sketch 003 ・・干柿・・


影絵のようなこの不思議な光景は一体何なのだろう?


そう、これはベランダに吊るしてある柿なのです。
午後の陽射しを受けて部屋の障子に映った様子がとても愛しくて、思わずシャッターを切りました。
素人の仕業でとても不揃いな吊るし方が、かえってナチュラルで芸術的?な感じさえします。
思いがけなく頂いた大量の柿の処理に思案した挙句に、家人の提案で一挙に皮を剥き干柿を造ることとしました。
雨にだけは当てないように・・・。とのご忠告でしたので結構苦労して大事にしたつもりです。
結果は上々。とても美味しい味覚を堪能することができました。感謝感謝。

   予期せざる光景・・・。