『絵はがきやさん』のブログへようこそ! 『絵はがきやさん』のブログでは、日々のできごとや旅先での見聞にデジタルカメラで撮影した画像を添えて、ブログを訪問された皆様にお楽しみいただけるページを提供して参りたいと思います。 ご期待ください。
2007-08-29
黒石ねぷた祭りのこと
黒石ねぷた祭は7月30日から8月5日まで行われます。
私は7月30日に行ってきました。この日は黒石市を中心に近郷近在の町村からも参加したおよそ70台ものねぷたが、市中心部に近い御幸公園というところ に集合し、花火を合図に午後7時より順次に出陣する“合同運行”の日でした。
津軽地方は、どこもそうですが黒石のねぷたも扇型に主に中国の三国志から題材をとった絵が表に、唐美人画を裏に貼り中に灯りを燈した謂わば巨大な堤燈のようなものを笛や太鼓・鉦の囃子にに合わせて引き手の掛け声で市内 をねりあるきます。掛け声はその地方によって多少の違いがあります。
ねぷた絵の描き方の基本的なものは何処も共通ですが、それでもその地域によって多少の特徴があるように思われます。
私は、絵のことは詳しく説明できませんが、このブログを見ただけでも弘前と黒石では多少ニュアンスの違いがあることに気づいていただけると思います。
暗闇で見るときとは違った趣が感じられます。
出番を待つねぷた。あたりはすっかりくらやみに・・・。
2007-08-28
屋根の上に赤いポンプが・・・
先日、不思議な光景を眼にしました。
建物の屋根の上に赤い小さなポンプが載っているのです。
一度は通り過ぎたのですが、印象が強く、ぜひ写真を撮りたく、ブログネタにも最適と思い、車を引き返しました。
よく見るとかなり大きなお屋敷に蔵もあり、そこはまるで赤瀬川源平の「路上観察学会」の世界ではありませんか?
件の赤いポンプは小さな小屋の屋根に乗っかっているのでした。
その小屋の中からは時々「ウィーン」というような音が聞こえてきまして、それは聞き覚えのある地方によくある水道ポンプの音なのでした。
そのポンプ小屋の上にまたポンプが載っているのです。
きっと使い古したものを捨て切れずに陳列しておいたものでしょうか・・・。
そればかりではありませんでした。
よく見ると、お屋敷の入り口には此れはまた、巨大な大釜が伏せられて鎮座ましましているのです。
そのほかにも、小さな彫刻やお道具などもお屋敷のいたるところに無造作に置いてあるのでした。
ちょうど帰ってきました、この家のお嫁さんという方の言によれば「おじいちゃんが好きでやっているのです」とのことでした。
赤瀬川氏が見たらきっと笑い転げて涙を流さんばかりに喜びそうな光景でした。
だとしたら、ちょっとした文化財的価値かも・・・。
2007-08-26
ナッチャンRera
青森⇔函館間に全く新しい高速フェリーが登場しました。
東日本フェリー㈱が運航する「ナッチャンRera」が9月1日就航します。
今日(8月26日)青森港フェリー埠頭で披露体験航海がありました。(私は乗船できませんでした)
この船は、従来の約半分の約1時間45分で青森⇔函館間を結ぶ新鋭船です。
船名の「ナッチャンRera」は船体に描かれたイラスト画の原画を制作した少女の名前と、アイヌ語で「風」を意味する「レラ」から付けられたそうです。
初めて見た印象としては、「えっ、此れがフェリー?」と思わせるような、全体的に平べったいような造りになっています。正面から見ると、双胴船のために、両側に小型のボートがあってその上に大きな箱が載っているような感じです。真ん中は大きな空洞のようにポカンと穴が開いているような感じです。
オーストリアの造船所で建造された総トン数1万トンのこの種の船としては世界最大だそうです。
青森⇔函館間に全く新しい高速フェリーが登場しました。
東日本フェリー㈱が運航する「ナッチャンRera」が9月1日就航します。
今日(8月26日)青森港フェリー埠頭で披露体験航海がありました。(私は乗船できませんでした)
この船は、従来の約半分の約1時間45分で青森⇔函館間を結ぶ新鋭船です。
船名の「ナッチャンRera」は船体に描かれたイラスト画の原画を制作した少女の名前と、アイヌ語で「風」を意味する「レラ」から付けられたそうです。
初めて見た印象としては、「えっ、此れがフェリー?」と思わせるような、全体的に平べったいような造りになっています。正面から見ると、双胴船のために、両側に小型のボートがあってその上に大きな箱が載っているような感じです。真ん中は大きな空洞のようにポカンと穴が開いているような感じです。
オーストリアの造船所で建造された総トン数1万トンのこの種の船としては世界最大だそうです。
4基のジェットフォイル推進器から猛烈に海水を吹き出しながら、すべるように青森港を出て行きました。
青森⇔函館間の船旅が、スピードと快適さから一層楽しいものになることでしょう。
私も早く乗ってみたいです。
次回報告では、もっときれいな写真を添付したいです。
'07田圃 de Art Ⅲ
田圃Artファンのみなさま、おひさしぶりー。
およそ二ヶ月ぶりの田圃Artの報告です。
八月初頭からは津軽地方は祭一色に包まれ、連日の撮影に追われてBlog更新はとてもできませんでした。
連夜のお出まし⇒撮影⇒データ入力、の繰り返しが毎日の作業となり、この頃漸く家に居られるようになりました。
順序としては、弘前ねぷたまつり、五所川原立侫武多の項から更新するのが建前ですが、まずは田圃Artの最新情報から報告したいと思いパソコンに向かっています。
お盆も過ぎて津軽平野の水田地帯では稲穂が次第に首(コウベ)をたれ始めております。
田圃Artの稲も、稲の種類による生長度の違いから図柄の凹凸が次第にはっきりとしてきました。色合いも初夏の頃の全体に緑を基調とした色合いから、黄稲の生育ぶりが著しく、全体的に黄色が目立つようになってきました。
これからは、九月三十日の稲刈りに向けて、実りと共に稲穂が垂れ下り、一面の黄金色の中に北斎の世界が鮮やかに浮かび上がり訪れる人々の喝采を浴びることでしょう。
因みに、このイヴェントがTV等を通じて全国に知れ渡ることとなり、夏休み中などは、毎日のように貸切バスを連ねて見学に訪れる人々でにぎわっているようです。遠くは熊本県からのおきゃくさまも・・・、とはボランティアの案内係のお話でした。
休日には、ガードマンも配置されるほどの賑わいです。
まだお出かけになっていないあなたも、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。一見の価値はあるとと思いますよ。
向かって右が、「凱風快晴(赤富士)」の図
田圃Artファンのみなさま、おひさしぶりー。
およそ二ヶ月ぶりの田圃Artの報告です。
八月初頭からは津軽地方は祭一色に包まれ、連日の撮影に追われてBlog更新はとてもできませんでした。
連夜のお出まし⇒撮影⇒データ入力、の繰り返しが毎日の作業となり、この頃漸く家に居られるようになりました。
順序としては、弘前ねぷたまつり、五所川原立侫武多の項から更新するのが建前ですが、まずは田圃Artの最新情報から報告したいと思いパソコンに向かっています。
お盆も過ぎて津軽平野の水田地帯では稲穂が次第に首(コウベ)をたれ始めております。
田圃Artの稲も、稲の種類による生長度の違いから図柄の凹凸が次第にはっきりとしてきました。色合いも初夏の頃の全体に緑を基調とした色合いから、黄稲の生育ぶりが著しく、全体的に黄色が目立つようになってきました。
これからは、九月三十日の稲刈りに向けて、実りと共に稲穂が垂れ下り、一面の黄金色の中に北斎の世界が鮮やかに浮かび上がり訪れる人々の喝采を浴びることでしょう。
因みに、このイヴェントがTV等を通じて全国に知れ渡ることとなり、夏休み中などは、毎日のように貸切バスを連ねて見学に訪れる人々でにぎわっているようです。遠くは熊本県からのおきゃくさまも・・・、とはボランティアの案内係のお話でした。
休日には、ガードマンも配置されるほどの賑わいです。
まだお出かけになっていないあなたも、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。一見の価値はあるとと思いますよ。
向かって左が「神奈川沖浪裏」の図
(つがるロマンは青森県の銘柄米の愛称です、美味しいですよ)
(8月25日はこのような状況でした)
'07五所川原立侫武多
五所川原立佞武多(タチネプタ)は8月4日~8日まで行われました。
私は、弘前ねぷたまつりの撮影が一段落した6日より毎日出かけてきました。
今年は、立佞武多復活10周年になるそうです。
立佞武多は大型のものが3台運行されますが、一台の佞武多が3年間運行されます(修復が行われて多少の絵柄の変更が加わります)。毎年新しい立佞武多が1台ずつ制作され、3年間運行されたものは解体されます。
今年の新作は、『芽吹き心荒ぶる(めぶきうらさぶる)』というものでした。
その時々の社会の空気を反映したものが題材に選ばれるようです。
大型の立佞武多は、高さが22mもあり7階建てのビルの高さになるそうです。
その見上げるような巨体は、骨組みを除きほとんどが木材と竹で組まれており、その上に貼った紙に絵を描き、中からの照明で夜空に浮かび上がらせます。
大型の立佞武多のほかに、地元の高校や企業・町内会が制作した少し小型の立佞武多や組ねぷたが数台出陣しました。
なかでも、人気キャラクターの「ガンダム」は出来映えも素晴らしく、好評だったようです。
祭りの最終日は、熱気も最高潮に上りつめて、祭り関係者も観客も一体になって燃え上がります。祭りがいつまでも続いてほしいと願うように・・・。
しかし、いくら願ってもそれは叶わぬこと。
市の中心部の四辻に揃い踏みした3台の立佞武多が周りを埋めた大観衆を見下ろすなか、大歓声を鎮めるように、祭り主催者の感謝と来年の再会を願う挨拶が告げられると、別れを惜しむかのように一台また一台と巨大な灯の塊は安らぎの場所、「立佞武多の館」へと厳かな行進を始めるのでした。
そして驚くほど大きな口を開けた館の中へゆっくりゆっくりと巨大な灯火の
尾を引くように館の奥へに消えていくのでした。
(この記事は9月2日に書きました)
五所川原立佞武多(タチネプタ)は8月4日~8日まで行われました。
私は、弘前ねぷたまつりの撮影が一段落した6日より毎日出かけてきました。
今年は、立佞武多復活10周年になるそうです。
立佞武多は大型のものが3台運行されますが、一台の佞武多が3年間運行されます(修復が行われて多少の絵柄の変更が加わります)。毎年新しい立佞武多が1台ずつ制作され、3年間運行されたものは解体されます。
今年の新作は、『芽吹き心荒ぶる(めぶきうらさぶる)』というものでした。
その時々の社会の空気を反映したものが題材に選ばれるようです。
大型の立佞武多は、高さが22mもあり7階建てのビルの高さになるそうです。
その見上げるような巨体は、骨組みを除きほとんどが木材と竹で組まれており、その上に貼った紙に絵を描き、中からの照明で夜空に浮かび上がらせます。
大型の立佞武多のほかに、地元の高校や企業・町内会が制作した少し小型の立佞武多や組ねぷたが数台出陣しました。
なかでも、人気キャラクターの「ガンダム」は出来映えも素晴らしく、好評だったようです。
祭りの最終日は、熱気も最高潮に上りつめて、祭り関係者も観客も一体になって燃え上がります。祭りがいつまでも続いてほしいと願うように・・・。
しかし、いくら願ってもそれは叶わぬこと。
市の中心部の四辻に揃い踏みした3台の立佞武多が周りを埋めた大観衆を見下ろすなか、大歓声を鎮めるように、祭り主催者の感謝と来年の再会を願う挨拶が告げられると、別れを惜しむかのように一台また一台と巨大な灯の塊は安らぎの場所、「立佞武多の館」へと厳かな行進を始めるのでした。
そして驚くほど大きな口を開けた館の中へゆっくりゆっくりと巨大な灯火の
尾を引くように館の奥へに消えていくのでした。
(この記事は9月2日に書きました)
平成18年初陣の『絆(きずな)』
2007-08-25
'07弘前ねぷたまつり
弘前ねぷたまつりは8月1日~7日まで開催されました。
今年の弘前ねぷたまつりは、天候にも恵まれて、景気の落ち着きを反映してか昨年よりはかなり多くの観光客が訪れたようです。
また平成の合併で市の区域が広がったため昨年あたりから祭りに参加するねぷたの台数も例年より多く盛大な祭りになったようです。
城下町の面影を色濃く残す町並みを笛や太鼓・鉦の音にあわせてこだます「ヤ~ヤド~」の掛け声とともにゆるりゆるりと進むさまは、扇面に描かれた三国志の武将達の勇壮な戦いの場面が眼前に現れるごとくに見る人々の心ゆさぶるものを感じさせます。
一転して、去り行くねぷたの背面に描かれた唐美人の妖艶な絵姿には、先ほどのどよめくような興奮とは趣を異にした哀感が漂い思わずもらしたため息交じりの空気がその場を支配するがごとく静寂を残してやがては暗闇の中に消えていくのです。
そしてまた一台、また一台と次から次へと繰り出すネプタに時を忘れ我を忘れて主客の魂が一つに融けあうがごとくに興奮の坩堝にその情熱を燃やすのです。
時は移り故郷でお盆を過ごすために集いし人々が、それぞれの家を離れる頃、津軽は一瞬の静けさを取り戻し、やがて迎える実りの秋に心躍らせるのです。
『ねぷたまつり』はそのための儀式でもあるのです。
象徴するモチーフが描かれていた
9月8日記
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