'07弘前ねぷたまつり
弘前ねぷたまつりは8月1日~7日まで開催されました。
今年の弘前ねぷたまつりは、天候にも恵まれて、景気の落ち着きを反映してか昨年よりはかなり多くの観光客が訪れたようです。
また平成の合併で市の区域が広がったため昨年あたりから祭りに参加するねぷたの台数も例年より多く盛大な祭りになったようです。
城下町の面影を色濃く残す町並みを笛や太鼓・鉦の音にあわせてこだます「ヤ~ヤド~」の掛け声とともにゆるりゆるりと進むさまは、扇面に描かれた三国志の武将達の勇壮な戦いの場面が眼前に現れるごとくに見る人々の心ゆさぶるものを感じさせます。
一転して、去り行くねぷたの背面に描かれた唐美人の妖艶な絵姿には、先ほどのどよめくような興奮とは趣を異にした哀感が漂い思わずもらしたため息交じりの空気がその場を支配するがごとく静寂を残してやがては暗闇の中に消えていくのです。
そしてまた一台、また一台と次から次へと繰り出すネプタに時を忘れ我を忘れて主客の魂が一つに融けあうがごとくに興奮の坩堝にその情熱を燃やすのです。
時は移り故郷でお盆を過ごすために集いし人々が、それぞれの家を離れる頃、津軽は一瞬の静けさを取り戻し、やがて迎える実りの秋に心躍らせるのです。
『ねぷたまつり』はそのための儀式でもあるのです。
象徴するモチーフが描かれていた
9月8日記
0 件のコメント:
コメントを投稿