五所川原立佞武多(タチネプタ)は8月4日~8日まで行われました。
私は、弘前ねぷたまつりの撮影が一段落した6日より毎日出かけてきました。
今年は、立佞武多復活10周年になるそうです。
立佞武多は大型のものが3台運行されますが、一台の佞武多が3年間運行されます(修復が行われて多少の絵柄の変更が加わります)。毎年新しい立佞武多が1台ずつ制作され、3年間運行されたものは解体されます。
今年の新作は、『芽吹き心荒ぶる(めぶきうらさぶる)』というものでした。
その時々の社会の空気を反映したものが題材に選ばれるようです。
大型の立佞武多は、高さが22mもあり7階建てのビルの高さになるそうです。
その見上げるような巨体は、骨組みを除きほとんどが木材と竹で組まれており、その上に貼った紙に絵を描き、中からの照明で夜空に浮かび上がらせます。
大型の立佞武多のほかに、地元の高校や企業・町内会が制作した少し小型の立佞武多や組ねぷたが数台出陣しました。
なかでも、人気キャラクターの「ガンダム」は出来映えも素晴らしく、好評だったようです。
祭りの最終日は、熱気も最高潮に上りつめて、祭り関係者も観客も一体になって燃え上がります。祭りがいつまでも続いてほしいと願うように・・・。
しかし、いくら願ってもそれは叶わぬこと。
市の中心部の四辻に揃い踏みした3台の立佞武多が周りを埋めた大観衆を見下ろすなか、大歓声を鎮めるように、祭り主催者の感謝と来年の再会を願う挨拶が告げられると、別れを惜しむかのように一台また一台と巨大な灯の塊は安らぎの場所、「立佞武多の館」へと厳かな行進を始めるのでした。
そして驚くほど大きな口を開けた館の中へゆっくりゆっくりと巨大な灯火の
尾を引くように館の奥へに消えていくのでした。
(この記事は9月2日に書きました)
平成18年初陣の『絆(きずな)』
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